Vol.26 春にむけて

市内では冬のお野菜が終わりに向かい、端境期(はざかいき)に突入しています。 そんな中、春や夏に向けて農家さんが準備していることを取材しに行ってきました。

 

[端境期]

端境期とは、野菜の収穫がしにくい時期のことで、ここくにたちにも年に2回おとずれます。冬の野菜がほぼ終わり、春の野菜が始まるまでの期間(2月~4月)と、夏の野菜がほぼ終わり、秋冬野菜が始まるまでの期間(8月~10月上旬)。
今はまさに前者の春の野菜が始まるまで、野菜たちは、ハウスの中で、暖かくなるのをこころ待ちにしているようでした。

 

[苗床づくり]

杉田幸男さん(中平地区)の家では、ハウスの中で苗床づくりをなさっています。電熱線が引かれ温められた藁の上に、土を入れ、種をまいたセルトレーを置き、発芽をさせている真っ只中。
撒いた種は、キャベツ、ブロッコリー、トマトなど夏の主力野菜たち。キャベツやブロッコリーと言っても、それぞれ3~4種類の品種が別々のトレーで育っていました。 電熱線に藁を敷き、温度を保っています。

 

サーモスタットという機器で、常に温度が一定(25℃くらい)になるようにしています。

 

紫キャベツの苗。ハウスの中ですくすくと育っていました。

 

キャベツとブロッコリーの育つハウス内。

 

アブラナ科のキャベツとブロッコリー。 ぱっと見ただけでは、どの双葉も同じような姿をしていて、どの苗がどの野菜かわからなくなってしまいそう。でも、そこにはちゃんと工夫がなされていて、セルトレーの端に品種の名前が書かれた札がさしてありました。 「今季のブロッコリーは1万株を植えるんだよ」と、トレーの苗を笑顔でみつめながら話してくれた幸男さん。

 

この寒い時期は、畑に直に種を撒いても発芽はせず、発芽をしたとしても霜にやられてしまうから、こうしてある程度の大きさに育ててから畑に植えるのだとおっしゃっていました。

 

これらの野菜たちは、3月10日以降に順次、畑に植え、5月半ばくらいから、市場と直売所に出荷されるとのこと。

 

 

 

ハウスの中は外の陽気よりも暖かく、その中ですくすく育つ野菜たちはとても愛おしく、たくましくも見えて、不思議とパワーをもらえました。

 

春が、待ち遠しいですね。

 

 

(文/写真:さとうひろき)